ギャンブル依存症と、物質依存・薬物依存との違い
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ギャンブル依存症は、行為依存であって、物質依存・薬物依存と根本的に異なる。
依存症には、大きく分けて、
- 物質依存・薬物依存
- 行為依存
- 関係依存
物質依存・薬物依存の場合は、薬物や何かを飲み食いすることが、脳に刺激を与えたりすることで起こる。
たとえばアルコール依存の場合は、酒やアルコールを飲むことで脳が麻痺して、それで苦痛が和らいだりする。
ニコチン依存の場合は、タバコを吸うことで、苦痛が和らいだりする。
糖質依存・甘いモノ依存の場合もニコチン依存と同じ脳の快感領域が反応し、それで苦痛をやわらげる効果が生まれる。
薬物依存の場合は、もっと直接的に脳を刺激し、脳をジワジワと破壊していく。
そのため依存症治療としては、離脱症状・禁断症状を抑えつつ、依存物質を減らしたり断つ。
しかし一旦できあがった快感回路・報酬系は、その後もずっと脳の中に残っているので、止めた物質や薬物を取る機会があると、また依存症状態が再発してしまう。
一方、ギャンブル依存やゲーム依存の場合は、何らかのキッカケがあれば、憑き物が落ちたように、依存状態から抜けることもある。
毎日パチンコばかりしていた人でも、何か他に熱中することができると、全くパチンコに行かなくなったりする。
年に何回かはまたパチンコ屋に向かうが、以前のように毎日通うようなことは減る。
変な話、替わりの何かがあれば、行為依存というのは抜け出せるモノらしい。
よーするに、依存対象が別の無害なモノに移るって事だね。