デイトレ依存症は、できる人がハマりやすい?
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デイトレ依存症とは、株売買をしていないと気が済まない病気だ。
平日は寄り付き前からパソコンの前に貼り付き、値上がり率ランキングや、5分足チャートをずっとにらんでいる。
急騰株などは、11時過ぎや13時、14時半や大引け直前に、突然値崩れすることも多いので、15時の大引けまで気が抜けない。
それで儲かれば良いのだが、デイトレというのは疲れると勝率が落ちる。
疲れると判断力が無くなるので、判断を間違ってしまうのだ。
その結果、損を被ることになり、それがまた次の失敗につながっていく。
負けが込むと、嫌になって止めるのが普通だが、デイトレ依存症になると、逆に負けが続ける理由になる。
デイトレ依存症に近いモノに、ギャンブル依存症があるが、ギャンブル依存症に陥る人というのは、「仕事ができる人」なのだという。
他の依存症の多くは、不安やイライラや苦痛から逃れるだけのモノだ。
酒やアルコール、タバコと言ったモノは、薬物でVTA領域を刺激してドーパミンを分泌させ、それで迷走している神経を紛らわせるというだけだ。
しかしデイトレやギャンブルの場合は、「自分で選んで、結果も自分で受け入れる」というタイプの作業なので、理論的には「上手くやれば、良い結果が出る」のだ。
そこで負けがどんどん膨らんでも、「あと少し努力すればプラスになる」「やり方を変えれば成功する」などと研究に余念が無く、株売買・デイトレを続けて依存症になるわけだ。
テンバーガー 大損しても取り返せる
デイトレ依存症になると、損失もデイトレを続ける理由になる。
というのも依存症というのは、たいていの場合、ストレスが続くことが引き金になって、依存状態が進むからだ。
株で損すると、それがストレスになって、ストレス解消のために、さらに株売買・デイトレにのめり込む。
これが繰り返されて、いつの間にやら百万やられ、二百万やられと言う風に、大金を失う羽目になる。
5万円以上の損切りはしていないのに、なぜか損益がマイナス百万、、いったい何十回損切りしたのか、記憶にないのだが、それがデイトレ依存症って事らしい。
こんなに損をしていても、デイトレ・株売買を続けてしまうのは、「たまに大儲け」してしまうからだ。
デイトレで急騰株を掴んで、それがストップ高に貼り付いたら、たいていの場合、翌日に持ち越すことになる。
ストップ高になっても、翌日騰がるとは限らないが、それがそのときのテーマに即していて、注目度が高まり、売買高が増えると、1週間後には株価が5割以上騰がることも多い。
たとえば30万円分くらい買うと、1週間後に15万以上儲かるということで、2週間後には、株価が2倍以上になることもある。
こうして一銘柄だけで、30万とか50万とか儲けた経験があれば、30万とか50万の負けは、取り返せる負けってことになる。
株価が短期間で2倍以上になる銘柄は、一年に20~30くらいあるので、そういう銘柄をつかめれば、大儲けだ。
となると、100万損していたとしても、2倍株を3つもつかめれば、一ヶ月で取り返せる。
もちろんこれは机上の空論だけれど、トレードが上手くなれば、あり得ない話ではない。
そうやって「デイトレを続ける理由」をいろいろ考え始めると、デイトレ依存症に陥っているということらしい。