うねり取りと両建て法
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カラ売りすることで、株価に対する見方は、180度変わる。
つまり株価が上がろうが下がろうが、儲ける方法はあるって事だ。
カラ売りを覚えるまでは、株価は上がらないと儲からないモノだった。
しかしカラ売りできるようになると、下落相場でも利益が出せるようになる。
さらにリスクが少ない方法として、カラ売りと信用買いを同時に建てて、リスク管理をしながら、売買を続けるという方法もある。
これを「(カラ売りと買いの)両建て」というただし、カラ売りと買いを同数建てると、プラスマイナスゼロになって儲からないので、下落相場ではカラ売りの株数を増やし、上昇相場では信用買いの株数を多くする。
ハッキリした下落相場であれば、売り買いを相殺して、カラ売り玉だけ残す。
さらに下落トレンド入りが確認できたら、さらにカラ売りの株数を増やしていく。
そして株価が底を打って、反発し始めたと思ったら、買い玉を建てて上昇に備える。
こういうやり方を「うねり取り」とか「両建て法」という。
うねり取りというのは、半年から一年以上の長期の、株価の大きな変動で利益を上げる方法で、大口の株式投資でよく使われる方法だ。
一方、両建て法というのは、FXトレーダーが使う売りと買いの両方を建てるという方法だ。
順張りと逆張りの両方を
株は、上がったら買い、下がったら売る。
これを「順張り」という。
順張りは、トレンドに付いていくので、トレンドフォロー法とも呼ばれる。
一方、株価が下がったら買い、株価が上がったら売るというのが、「逆張り」という株式投資法だ。
うねり取りや両建て法というのは、この順張りと逆張りの両方を兼ねた投資法だ。
株価が下落し始めたら、カラ売りを増やすわけだから、これは順張りの発想だ。
一方、株価が下げ止まって、騰がり始めたと思ったら、買い玉を打診で建てる。
これは下落トレンド中に買うので、逆張りの発想による買いだ。
「反転かな」と思って買うので、あくまでも売りより少ない株数だけ、買い玉を建てて様子を見る。
そこで本格的に上昇が始まったら、売り玉を利益確定して、買い玉を増やす。
こうやって、順張りと逆張りを同時に行うのが、うねり取りとか両建て法という株式投資法だ。
投資を始めたばかりのころは、こんな面倒なことなどせず、騰がり始めたら全力で買い、下がり始めたら全力で売りで良いだろうと思ったりしていた。
が、全力買いというのは、ばくち打ちやギャンブル依存症のやり方で、何があるか分からない株式市場で、確実に利益を上げないと行けないプロは、こういうやり方で利益を取るわけだな。
もちろん、こうやって売りと買いの両建てをしても、どこで利益確定するかによって、儲けは天と地くらいに変わるんだけど。