キレる子供は、なぜキレる?

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タバコや酒・アルコールなどで、依存症が起こるのは、よく知られた事実だ。

 

ところが甘いものや炭水化物で依存症が起こるなんて事は、20世紀には問題にされなかった。

 

確かに甘いものに目がない人は多いし、甘いモノが手放せない人も多い。

 

ただそれは、他の食品に関しても、同じ事が起こっている。

 

たとえば、ピザ、ポテトチップス、フレンチフライ・ポテト、アイスクリーム、チョコレート、クッキー、ケーキ、チーズバーガー、炭酸飲料(ポップ)。

 

こういったモノを絶やさない人は多いから、特に甘いものや炭水化物だけ問題視するという発想がなかったのだろう。

 

その一方で、1980年代くらいから、キレる子供や若者達が目立ち始め、社会的な問題になり始めた。

 

ある学者は、彼らの食生活が問題で、「(ビタミンなどを含まない)カロリーだけの食品」が問題なのだと主張した。

 

別の学者は、これらの若者はカルシウムなどのミネラルが不足していて、それがキレる原因だと主張した。

 

他にも、食物繊維不足が原因であるとか、騒々しいテレビやラジオに原因があるとか、様々な主張があったように思う。

 

これらの主張は、部分的には正しい部分もあったが、どれも決め手に欠けるモノだった。

 

ところが90年代から、半導体技術が進み、センサーやコンピューター技術が進んだことで、生きている人間の脳内の血流の様子を、CG化して観察出来るようになった。

 

これによって脳科学の研究が一気に進み、甘いモノに対してVTAが、タバコと同じように反応することが分かった。

 

つまり甘いものや炭水化物は依存性の食べ物で、キレる子供・キレる若者の行動は、依存症の離脱症状・禁断症状だったのだ。

 


甘いモノが氾濫しだしたのは、ほんの30年前から

依存性のある食べ物として、アメリカの学者は、ピザ、ポテトチップス、フレンチフライ・ポテト、アイスクリーム、チョコレート、クッキー、ケーキ、チーズバーガー、炭酸飲料などを挙げている。

 

これらは甘いもの、塩辛いもの、油っぽいモノなど、味は様々だ。

 

しかし一つだけ共通しているのが、糖質・炭水化物が多いということだ。

 

甘いモノは当然、糖分を含んでいるし、塩味のポテトチップスやフレンチフライポテトも、炭水化物が多い食品である。

 

いろんな材料を載せて作るピザも、土台となる生地は小麦粉だから、糖質・炭水化物が目立つ。

 

そのため、こういう食べ物をよく食べる若者が、なぜキレやすいのかと考えると、どこかで炭水化物に疑いが向いてもおかしくない。

 

実際、キレる若者が問題になり始めた頃は、世の中に、甘い炭酸飲料が氾濫し始めた頃だ。

 

今では信じられないような話だが、砂糖は高価な調味料で、どこかで大きな戦争でもあると、一気に品不足になり、高騰したものだ。

 

というのも第二次世界大戦前は、砂糖の原料となるサトウキビは、亜熱帯の雨の降る島で栽培されていた。

 

地中海のシチリア島だとかカナリア諸島だとか、カリブ海やキューバだとか、フィジー島、台湾や沖縄などだ。

 

サトウキビは熱帯や亜熱帯の作物だが、日照量と水が十分無いと歩留まりが悪い。

 

また植え付けや収穫には大量の労働力が必要で、労働力が十分に確保出来ない地域では、大規模生産出来なかったのだ。

 

なので砂糖は非常に高価な調味料で、庶民に手が届くようになったのは、今から100年くらい前の19世紀の終わり頃だった。

 

そこで先進国ではナポレオンの時代から、砂糖に替わる甘味料の開発に力を入れ、甜菜(テンサイ)からつくる甜菜糖や、様々な人工甘味料が開発されてきた。

 

しかし1960年代後半、日本で「異性化糖」という、画期的な技術が開発されて広まったことで、一気に、いくらでも甘いモノが飲めるようになった。

 

依存症になりやすい条件として、「手に入りやすい」というのがあるのだが、砂糖依存症・甘み依存症になる条件が、これでできたと言うことになるんだろうな。

 


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