レオス銘柄とは、
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レオス銘柄とは、「レオスキャピタル」という投資ファンドが買い集めている銘柄のことだ。
特定の銘柄を売買する場合、保有銘柄や貸株が発行株式数の5%を超えると、関東財務局などの担当官庁に報告する義務がある。
これを報告するのが「大量保有報告書」で、報告の義務が生じた日から5営業日以内に届け出ないといけない。
そしてさらに1%以上の増減があった場合は、大量保有報告書の変更届を、同じように5営業日以内に届け出なければならない。
大量保有報告書などの書類はは、届け出と同時にEDINET(エディネット)で一般公開されるため、インターネットにつながっておれば、どこからでもそれを閲覧することができる。
つまりどこかの投資ファンドが密かにある企業の株式を買い集めていたとしても、その企業の発行株式数の5%を超えたら、それが公表されるのだ。
どこかの銘柄を誰かが大量に買いつけたとしても、一週間以内に大量報告書が提出されて一般の個人投資家の目にも誰がどれだけ買ったかが明らかになるわけだ。
そうして株の大量保有者が明らかになるわけだが、誰が買ったかによって株価が急騰する場合がある。
有名な投資家や投資ファンドなどが特定の銘柄を買い集めているとわかると、これは「近々何か大きな好材料があるんだな」と考えられ、急に売買高が増えたりするのだ。
こういう銘柄は、投資家や投資ファンドの名前をとって「●●銘柄」などと呼ばれる。
レオス銘柄の場合は、レオスキャピタルが買い集めているから「レオス銘柄」ってことだね。
ひふみ投信
レオス銘柄とは、レオスキャピタルワークスという投資会社が買い集めている銘柄のことだ。
株式市場では、有名な投資ファンドが買い集めている銘柄のことを、●●銘柄と呼ぶことがある。
つまりレオスキャピタルが集めている銘柄だから、レオス銘柄って呼ぶって事だね。
このレオスキャピタルというのは、顧客から預かった資金を国内外の企業に投資して運用している。
「ひふみ投信」や「ひふみ年金」などという名称の投資ファンドで、HPによると、
お客様からお預かりした資産を、主に日本の成長企業に投資することでお客様の長期的な資産形成を応援するとともに、日本の未来に貢献します。
等と書かれている。
これが本当なら、レオスキャピタルが買い集めている銘柄というのは、これからの成長企業だとレオスに判断された銘柄だということだね。
そしてレオスに買い集められた株は、成長株として買いつけられているため、株価が上がってもすぐには利益確定の売りが出てこないと考えられる。
新興株などは、株価が急騰すると、大株主が大量に保有株を放出して、あっと言う間に相場が冷えてしまうと言うことがよくあるが、レオスの場合はそういうことが少ない。
それどころか押し目があれば、さらに買い増してくると言うことも考えられる。
なのでレオス銘柄だと分かると、それに乗っかろうという個人投資家が便乗買いに走り、株価が急騰するわけだ。
もちろん投資ファンドにも色々あって、oakキャピタルや三田証券などといった、ちょっと面倒な投資ファンドもある。
これらのファンドは、企業から第三者割当増資を引き受けて、それを市場で売却することによって利ざやを稼ぐファンドだ。
なので株価が急騰すると、増資株を売りさばいて株価を冷やすリスクが付きまとう。
好材料が出ても、すぐに売りで潰されてしまい、上値が非常に重くなる。