利確出来ない病の発生
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株式投資を始めた頃は、値上がりする株を見つければ、儲けるのは簡単だと思っていた。
なので値上がりする株・銘柄をどうやって見つけるかに関心があった。
しかし値上がりする株・銘柄自体は、値上がり率ランキングと日足チャートや出来高を見れば、だんだん分かるようになってくる。
値上がり率ランキングを見て、売買の注文累計のバランスを見れば、上がりそうな銘柄はいくつも見つかるし、デイトレなら急騰株をつかむことは、実はそんなに難しいことではない。
ザラ場が見れなくても、昼休みに急騰銘柄を買うチャンスは十分ある。
ところが株価の上昇が、何日続くのかは誰にも分からない。
10連騰する株もあれば、2日目にダメになる株もある。
なので騰がる株を手に入れたとしても、どこで利確するべきなのかが難しい。
というのも株価がまだ騰がりそうなら、株数を買い増ししたいし、下がっても利確か買い増しで迷うし。
そうやって急騰後数日たつと、いつの間にか利確できない病に陥っている。
ということで実際にどういう風に、利確出来ない病が起こったのか、もう少し詳しく考えてみる。
6721ウインテスト 急騰初日(16/08/01 月曜)
この銘柄は、昼休みに一つIRが発表されて、後場ストップ高付近で揉み合った。
「ロボットアーム型重量キャンセル搬送装置の試作機を(慶應大学と)共同開発」というニュースだ。
これは介護補助にも使えるようなモノで、介護のテーマに見合う材料になる。
これはしばらく上がりそうな材料だと考えてこの銘柄を買いつけたのだが、大引け10分前に大きく崩れてしまった。
しかし翌日も上がるとみて、余力の残りを使って少しナンピンした。
買いの勢いが凄くて、大化けしそうな予感
利確できない病に、どうやって陥るのか。
私が利確を失敗してしまったウインテストの例を振り返ってみる。
月曜日の昼休みに、慶應大学との共同開発のIRが出て、株価が急騰したモノの、揉み合い。
大引け10分前には大崩れするも、2日目は、初日の揉み合い地点より高値で寄りついてスタートした。
6721ウインテスト 急騰後2日目(16/08/02 火曜)
慶應大学の研究室と組んで、介護補助にも使えるロボットアームの開発。
これは時価総額の小さな低位銘柄には、とんでもない好材料だから、高値スタートは当然のことではある。
ところが不思議なことに、ストップ高に貼り付かない。
こんな好材料であれば、普通はストップ高に2~3日貼り付いてもおかしくないのに。
ストップ高目前で揉み合いが続き、そして午後2時前後にまたもや大きな売りが出て株価が急落。
1ヶ月前にも急騰局面があって、そのときの塩漬け株が出てきているのか?それとも第三者割当増資を引き受けたOakキャピタルが持ち株を売ってるのか?しかし30分後には買いの勢いが戻り、見事なV字回復で大引けを迎えた。
これは強い銘柄の証拠だ。
3日目(水曜日)
3日目はギャップダウンスタートだが、ほぼ10時キッカリに買いが急に増え始めて急騰。
これはどこかの投資指南サイトで、買い推奨が出たときに良く起こる現象。
しかし後場はまた売りが出てマイ転するも、午後2時過ぎから買いの勢いが増して大引け直前は買い上がりが続いて高値引け。
「これはなんか凄いことになってきた」そう確信させるような買い上がりだった。