投資余力を残せない
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デイトレ依存症とは、株式投資のデイトレにハマって、負けがどんどん増えているのに、止められないという依存症だ。
依存症の症状としては、
- 耐性:使用量や時間がどんどん増える
- 離脱症状(禁断症状):止めたり減らしたりするといろんな症状が出る
- 渇望:やりたくてやりたくてたまらない
- 再発:しばらく遠ざかっていても、またやり始める
そしてデイトレ依存症になると、投資余力を余しておくなんて、もったいないという気分になる。
厳密に言うと、デイトレというのは、原則として短時間で手仕舞うやり方で、利益が出たらさっさと利確して手を引く。
利益がまだまだ伸びそうならば、そのまま何日も持ち越すこともあるが、さっさと手仕舞いして、ポジションを減らす。
というのもデイトレは、かなり神経をすり減らす。
値上がり率ランキングと、分足チャートをずっと見ながら売買するので、クタクタになってしまいやすいのだ。
そのため、利益が出たらさっさと利確して、あとはもう売買を止めて休む。
しかしデイトレ依存症になってしまうと、パソコンの前から離れられなくなる。
見込みがあろうがなかろうが、際限なく売買してしまう。
デイトレすること自体が快感なので、パソコンの前から離れられないのだ。
余力が無いと、損切りが増える
デイトレ依存症になると、投資余力を残しておけなくなる。
デイトレというのはそもそも、投資余力を最大限残して、次の日を迎えるのが基本だ。
チャンスがありそうな銘柄を、すかさず買いつけて、ピークが過ぎて下がり始めたら、さっさと利確して手仕舞う。
そしてめぼしい銘柄がなくなったら、そこでもう撤退して終了。
なのでデイトレーダーの中には、前場だけ株をやって、後場はもう、トレードから離れてしまう人もいる。
急騰銘柄は、10時とか10時半には、すでにピークを過ぎていることが多いので、11時にはもうポジションを閉じて、相場から離れてしまえるわけだ。
ところがデイトレ依存症になると、株の売買をすること自体が快感だから、目一杯、株を売買していないと気が済まない。
しかもチャンスがありそうな銘柄があると、すぐにそれに飛びつきたくなる。
となると何が起こるかというと、ムダな損切りや薄利での利確が増える。
一時的に含み損になっているが、まだまだ値が戻る銘柄や、さらに株価が上がりそうな銘柄も、さっさと切って、怪しい銘柄に飛びつく。
保有銘柄は、まだまだ期待出来ると判断して持っているわけだ。
しかし、別の有望株が見つかると、どうしてもそれが欲しくなって、乗り換えようとしてしまうわけだ。
この乗り換えがうまく行けばよいが、値上がり率ランキングを見て、興奮している脳では、正常な判断ができているとは言いがたい。
その結果、ムダな損切りばかり増えて、投資余力がまた減るという繰り返しになるわけだ。