下落の兆候はずっとあったが気づかない。
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慶應大学の研究室との、ロボットアームの共同開発で、株価が急騰したウインテスト。
初日は大引け10分前に、大きな売りが出て急落。
二日目は午後2時過ぎから売りが出て、大きく下げるも、見事なV字回復。
三日目も、10時キッカリに大きな買いが続き、後場の急落からマイ転後にも強い買いが入った。
つまりどこかの投資グループが、ウインテストを推奨したり、買い上がっていることは容易に想像できた。
しかしその一方で「巨大な売り」が毎日出ているというのも事実で、果たしていったい誰が売ってきてるんだろう?という謎も実は残っていた。
これに関して、ウインテストの掲示板では、いろんな意見が飛び交っていた。
というのもこの銘柄は1ヶ月前にも急騰し、350円の高値をつけていたからだ。
なのでまず、塩漬け株がどんどん出てきている可能性があった。
しかし150円から急騰して、ストップ高目前の200円で揉み合うのもおかしい。
そこで1ヶ月以上前に発表された、Oakキャピタルの第三者割当増資の新株が、ここで出てきているという予想もできた。
Oakキャピタルの権利行使価格は、120円台に固定されていたので、150円から200円の間なら、十分に利ざやが取れるはずだし、買い注文があるウチに、どんどん売ってきてもおかしくはない。
こういう風に大株主が新株を出てくる場合は、買いの勢いが衰えると、一気に株価は下がる。
売り物はいくらでもあるワケだし、投資会社も資金回収しないと次に投資することができないから、容赦なく売りを出してくる。
ところが3日連続でこの売りを吸収して、高値で引けていたもんだから、まだまだ上がると思い込んでしまったらしい。
ウインテスト 急騰3日目(16/08/03 水曜日)
利確出来ない病、発生
初日から3日間、大きな売りが続いて、株価が急落しても切り返したウインテスト。
ここまで買いの力が強ければ、株価2倍以上は間違いなし。
初動前の株価は150円だから、300円の節目も越えてくるはず。
そう確信した。
そして4日目の寄り付き前の気配値は、売り注文が多くてマイナスだった。
買い注文も多少減って、これはなんだか怪しいな、とは思った。
ただし週後半の木曜日だし、お盆休みも近いことだし、利確売りが出ることは予想できた。
ところが実際に場が開いてみると、上値を買い上がる動きが続いて、陽線が何本も並ぶという状態になった。
節目の300円までわずか40円だし、300縁の下あたりで揉み合い、後場には300円を超えてくるような、そんなイメージが湧いていた。
初動から4日目(木曜日)
ところが10時半を過ぎると、買いの勢いが衰え始めて、株価の下落が始まった。
そして11時前には大きな売りが続いて、一時マイナスに転落してしまった。
デイトレ的には、11時前後に崩れ出すと、後場は大きく崩れ出すことが多いので、これはハッキリした売りサインなのだ。
ここで問題の「利確できない病」が発生した。
3日目の終値時点では、含み益が30万を超えており、プラス圏で利確すれば、十分な利益だったのに、全く利確できなかったのだ。
そして後場にさらに下がって、下落トレンド入りがハッキリしても、なぜか利益確定ができなくて、「上がれ上がれ」と祈ってしまう始末。
ストップ安や10%以上の大幅下落の翌日は、たいていまた大幅下落になることが多いので、定石としてはもう、なりふり構わないで、全株を手放すべき場面なのだが、まさか自分がお祈りをするとは思わなかった。
こうなるともう、末期的だね。
結局、翌日も大きく下がり、ようやく諦めて全株利確した。
一時40万を超えていた含み益も、結局5万円くらいしかプラスにならなかった。
上がると思い込んでても、下落トレンドになれば少しでも売らないとね。