高値づかみして、売り時の判断を難しくする
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高値づかみは、株式投資では、一番よくある失敗だ。
株で損する一番の原因は「高いときに買ってしまう」ことで、「安いときに買って、高いときに売る」という株で儲ける大原則の真逆をやっていることになる。
株価の急騰に惹かれて、思わず飛びついたら高値づかみだった…というのがよくあるパターンだけれど、それ以外にも色んな高値づかみのパターンがある。
たとえば下落トレンド中の株が、切り返し始めたと思って買うと、高値づかみになってしまう。
株価が上がり始めたと思って買うと、そこが直近のピークになるのが高値づかみで、高値から落ちてきた時を拾っても、やっぱり高値づかみと言うことになる。
高値づかみしたら、損切りと塩漬けの二択しかない
高値づかみするときは「まだまだ上がる!」と思って買う。
買うときは興奮しているため、冷静になって間違いだったと気がついた頃には、しっかり含み損が出来ていたりする。
高値づかみしても、すぐに薄利撤退や微損で切り抜けれれば良いのだが、どうしても遅れる。
脳が興奮していると判断力が鈍り、手仕舞うのが遅れるのだ。
安値で株を拾っているときは、プラスになったりマイナスになったりするが、高値づかみしたときは、しっかり含み損になる。
そうして含み損がしっかり出来たときに選べる選択肢は「損切り」か「塩漬け」しかない。
損切りすると投資資金が減るし、塩漬けにすると新規投資に回せる余力が減る。
どっちにしても、身動きが取りにくくなる。
この二つの選択肢のうち、どちらが良いかというと、もちろん「損切り」だ。
失敗したと思ったら、すぐに撤退すべきなのが株トレードの大原則で、グズグズしていると含み損がドンドン拡大しかねない。
高値づかみした大口がドカドカ売ってきて、株価は急落する
急騰した銘柄が失速すると、始値よりも株価が下がりかねない。
300円だった株が動意付いて急騰したのは良いが、買いが止まった後に250円くらいまで押しさげられることもよくある。
というのも、他の高値づかみした連中が損切りし始めると、需給バランスが一気に壊れて、株価がドーンと下がるからだ。
買い手に回っていたトレーダー達が、急に売り手に趣旨替えして、ついでにカラ売りまでしてきたりする。
そして損切り競争が始まると、思わぬ伏兵の大口の売りも出てくるので、株価は始値よりさらに下がる。
高値で数万株を買った連中が、諦めてドカドカ売ってきたりするのだ。
なので、高値づかみしたと思ったら、早めに諦めて損切りしないと、損がドンドン拡大する。
これがいわゆる(?)、「高値づかみの刑」だ。
高値づかみの刑に処せられると、地下へ地下へと地獄に案内される。
さっさと損切りするのが吉でしょう。