ギャンブル依存症の合併症とは
更新日:
ギャンブル依存症の人が、併発しやすい病気というのがある。
たとえばギャンブル依存症の多くは、酒飲みだったりヘビースモーカーだったりする。
ギャンブル依存症患者の3割から5割はアルコール依存症患者であり、逆にアルコール依存症患者の1割から3割は、ギャンブル依存症患者だという。
合併症の割合に大きな幅があるのは、依存症の判断が曖昧だからだろうが、酒依存とギャンブル依存は併発しやすいということらしい。
パターンとしては、ギャンブルでの負けストレスを、アルコールで発散するパターンが一つ。
私もデイトレで負け続けて数十万損すると、発泡酒を飲まずに流行っていられないし、貧乏揺すりも激しくなっていく事が多いね。
逆のパターンとしては、断酒のストレスで、ギャンブルにはまってしまうパターン。
アルコールを断つことで起こる離脱症状・禁断症状を紛らわせるために、ギャンブルやゲームに熱中した結果、ギャンブル依存・ゲーム依存になるケースだ。
アルコール依存とギャンブル依存は、同時に起こる場合もあるし、行ったり来たりという状況になることもある。
つまりある時期は、ただ酒におぼれているだけで、別の時期は、ギャンブルばかりやっていると言う風に。
こういう場合、依存症治療は、物質依存・薬物依存が優先される。
アルコール依存症の治療が優先って事だ。
ギャンブルと高血圧・糖尿病
ギャンブル依存症の合併症として、アルコール依存や、ニコチン依存というのが有名だ。
ギャンブル依存者には、酒飲みやヘビースモーカーが目立つ。
これは何らかの不安や痛みを、ギャンブルや酒やタバコが癒やすかららしい。
ギャンブルで失敗したストレスが、酒やタバコに向かわせるし、禁酒や禁煙のストレスが、ギャンブルをする原因になる。
これは他の合併症にも言える。
というのはギャンブルのストレスが、様々な形で別の行動に出るからだ。
たとえばギャンブルの勝ち負けが、自己評価につながってしまうと、双極性障害やウツ病に陥りやすい。
つまり勝てば自己評価が高まってはしゃぐし、ギャンブルで負けると自己評価が悪くなり、落ち込んでふさぎ込むというわけだ。
勝ち負けは運次第のところもあるが、能力があれば大損しなかったのに、、と言う風に考え出すと、自分の能力を疑い、勝ち負けで激しく自己評価が揺れる。
またギャンブルのストレスを食べ物で解決しようとした場合、摂食障害(過食:食い過ぎ)になったり、太って高血圧や糖尿病につながる。
ギャンブル依存やゲーム依存は、薬物や食品が関係しない依存なので、身体的に壊滅的なダメージは与えない。
しかしストレスによって間接的に、身体に悪いという状況も起こるわけだ。