意地商いは破滅のもと
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押し目狙いで失敗しやすいのは、下落トレンドと押し目の判断を間違うことだ。
底だと思って買いに入ったら、そこでズドンと大口の売りが炸裂して、さらに右肩下がりに下がっていく。
こういうときは損切りしないと、含み損が膨らむ。
底堅いと思っていた底値が大きく破られたら、そこは底ではなかったと言うことだ。
底が割れてしまうと、押し目を狙う買方は、時期がまだ早いと思って買い注文を引っ込める。
それを見た他の買方も、当然買い注文を引っ込めるか、指し値を下に下げる。
あれ?300円のところにあった大きな買い注文、消えちゃったなと思ったら、280円くらいのところに移動していたりする。
その結果、ちょっとした売り物がでても、株価が大きく下がる。
こうなってしまうと、売りが売りを呼ぶ展開になって、買方も諦める。
今日はもうダメだと言うことで、その日はもう買いに入らない。
買いに入るのは、何らかの思惑がある人だけなので、トレンドフォローのトレーダーは、下落トレンドだと思うと買わないし、カラ売りしたりする。
カラ売りしている人が居るのなら、買い戻しの買いが入るはず、と思う人もいるだろうが、残念ながら最後には下がってしまう。
押し目狙い 下げ止まった?
「意地商いは破滅のもと」と言われるが、押し目じゃなかったら、それはもうトレンド転換なのだ。
押し目というのは、上昇相場やヨコヨコの時に発生するもので、買いたい人が多い時にこそ意味がある。
しかも、いくら近い将来に思惑があったとしても、地合いが悪かったり、閑散期であれば、買い手が少ないので、株価は下がる。
他の人が自分と同じように考えていると思ったら、大間違いだし、だいたいその他人がその銘柄にずっと居座るかどうかも怪しい。
なにせ株式市場には、他にも思惑がある銘柄がいっぱいあるわけだし。
やっぱり売りが止まらず、買いが引っ込み、下値模索
同じ思惑で買いに入った連中は、いったんポジションを閉じたり、株数を減らして様子を見ているだけなので、翌日や二日後あたりに戻ってくる可能性もある。
しかし他に魅力的な銘柄があったら、そっちへ資金を移動させているかもしれない。
株はどこまで行っても需給だから、いくら魅力的な銘柄に見えても、いくらこの株は割安だと思って意地商いをしてみても、株価は上がらないのだ。