材料がハッキリしないのに株価が上がる理由

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株価が、なぜか騰がる銘柄がある。

 

毎日毎日、特に何の材料も見当たらないのに、買いが入って上がっていく。

 

たとえ株式市場が全面安で、日経平均株価も500円を超す大幅下落でも、多少は売られるが、逆行高していく。

 

一体なぜこの銘柄が買われているのか、はてなマークがたくさん付く。

 

そしてYahoo!や株タンの個別ニュースを探してみても、もう一つ良く分からない。

 

こういう場合、近々何かが始まる予定がある場合が多い。

 

たとえば期待の新しい施設がオープンするとか、新しいゲームがリリースされるとか。

 

テレビCMの放送が開始されるとか、ワイドショーやテレビ番組で取り上げられるとか。

 

既に何日も何週間も前から、アナウンスされていたことでも、その日が近付くにつれて売買が盛り上がる。

 

そして株価がジワジワ上がるので、それを期待して買いが入り、さらに株価が上がっていくという繰り返しだ。

 

こういう銘柄をみつけると、デイトレや押し目狙いは重宝する。

 

何しろ買い上がってくれる「誰か」が居ることが分かっているわけだし。


 

エコナック株の急騰

 

たとえばエコナックホールディングス(3521)の子会社が、2014年に温浴施設を作るという発表をした時は、株価の反応はあまり良くなかった。

 

少し上がったけれど、結局元の株価水準に戻っていった。

 

というのも、このエコナックというのは、「日本レース」という京都発祥のレース刺繍会社だった。

 

しかしレースだけでは儲からないので、不動産事業を行う子会社を持っていたのだが、そこが新宿の歌舞伎町の近くのビルを手に入れた。

 

そのビルを改装して温浴施設を作って、新しく温浴ビジネスを始めようと言うのだ。

 

その当時のエコナックは、不動産業のカテゴリーに分類されており、サービス業は門外漢だったのだ。

 

一体どうなることやら、と、エコナックのホルダーも懐疑的だったのだろう。

 

ところが2015年夏のオープンが近付くにつれて、エコナック株は人気化して、株価が急騰した。

 

もともと100円ちょっとで売買される超低位株だったのだが、なんと340円まで上昇した。

 

当時のYahoo!の銘柄別掲示板では、6月中旬から、オープン予定のビルの様子が毎日のようにアップされた。

 

そして少しずつ少しずつ、新しい温浴施設「テルマー湯」の全貌が明らかになっていった。

 

フロアごとの施設の構成や、テナントに入るお店の情報、近くに吉本興業の東京本社があるから、芸人さんが名前を拡げてくれそうだとか、様々な話題で賑わった。

 

それに連れて売買も人気化して、押し目が出来ればすぐに買いが入るという日が続いた。

 

ただ実際のオープンが8月初めにずれ込んだため、夏枯れ相場に入り、株価の上昇は7月下旬がピークになってしまったが。

 

エコナック テルマー湯開業前後の週足チャート 2015年

エコナック テルマー湯開業前後の週足チャート

 

こういう風に、新しい業態の新しい施設のオープンが近付くと、株価は上がりやすいわけだね。

 

テルマー湯の開業で盛り上がったのは、実質2ヶ月ちょっとの話だが、5年以上にもわたって何度も盛り上がった例もある。

 

それがフィンテックグローバル社の、ムーミンバレーパーク開発だ。

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