カラ売りって一体何?

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株式取引に必要な用語の話、次は「カラ売り」と「逆日歩」(ぎゃくひぶ)だ。

 

カラ売りというのは、持っていない株を売るという取引だ。

 

持ってない株を売るので、カラ売りという風に言う。

 

もちろん持ってない株を勝手に売るわけには行かない。

 

カラ売りで売るには、他人の持ってる株を借りてこないといけない。

 

またいつかはその株を返さないといけない。

 

つまりカラ売りとは、

  1. 株を借りる
  2. 株を売る(売り建て)
  3. 株を買い戻す(買い埋め)
  4. 株を返す

という一連の取引のことを言う。

 

カラ売りできる銘柄と、カラ売りできない銘柄

株式市場には、数千社が上場しているが、カラ売りできる銘柄は限られている。

 

そしてカラ売りが出来る銘柄のことを、「貸借銘柄」(たいしゃくめいがら)と言う。

 

貸借銘柄で株を貸してくれるのは「日本証券金融」(日証金:にっしょうきん)という会社だ。

 

日本証券金融は大企業の株を中心に株式をたくさん保有しており、それを貸株に出してくれるのだ。

 

信用取引には「制度信用」と「一般信用」という区分があるが、制度信用を請け負っているのが日証金だ。

 

この日証金がが株を買うお金を貸してくれたり、カラ売りに使う株を貸してくれたりするので、中小の証券会社でも信用取引を行うことが出来るわけだ。


 

制度信用と一般信用

制度信用とは

日証金を使った信用取引のことを「制度信用」(せいどしんよう)と呼ぶ。

 

信用取引をする場合、「制度」とか「一般」という区分があるが、

制度=日証金を使う

という意味になる。

 

この制度信用の返済期限は、半年後に設定されている。

一般信用とは

では「一般(信用)」とは何か?

 

大きな証券会社では、独自に資金や貸株を用意して、信用取引が出来るような仕組みを作っている。

 

日証金ではなく、証券会社が用意した仕組みを利用する場合が、一般信用だ。

 

一般信用は、証券会社が独自で行っているため、返済期限も様々だ。

 

たとえば大企業銘柄だと、返済期限は2年になっているところが多い。

 

制度信用だと、半年以内に返済期限しないといけないが、2年まで引っ張ることが出来る。

 

また制度信用ではカラ売りできない銘柄を、カラ売り可能にしている証券会社もある。

 

SBI証券の「HYPER空売り」(通称:ハイカラ)だとか、松井証券の「プレミアム空売り」などというのがそれだ。

 

楽天証券も「いちにち信用」という名前で、特定の銘柄をカラ売り可能にしている。

 

証券会社が独自にカラ売り可能にしている場合、返済期限は1日とか数日など、短い場合が多い。

 

信用取引やカラ売りの費用と、逆日歩(ぎゃくひぶ)

信用取引は資金や株を借りて行うが、借りた分の金利を毎日払わねばならない。

 

制度信用では、年利3%弱、一般信用では年利3.5%くらいの金利・貸株料になっている。

 

ハイカラやプレカラなどの一日信用では、日ごとに貸株料が変動する。

 

また、貸株が不足した場合に課せられる特別料金もあって、これを「逆日歩」(ぎゃくひぶ)と呼ぶ。

 

逆日歩が付くことによって、株価が大きく動く事も多い。

 

★こちら。なぜか騰がる銘柄 逆日歩と踏み上げ相場

 

逆日歩については、次で説明する。

 

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