歩み値(あゆみね)
更新日:
歩み値(あゆみね)を見て、押し目かどうかを確かめる話の続き。
歩み値とは、取引の一つ一つを表示する機能だ。
何時何分何秒に、何株の取引がいくらで約定したのか、一つ一つ表示してくれる。
歩み値は、板情報に附属して表示されるモノで、表示するかどうかを選択できる。
歩み値情報 (楽天証券/マーケットスピード/フル板)
この歩み値を読むことで、大口の投資家が関心を持っているかどうかが分かる。
大口の投資家は、売買する単位が大きいため、見込みのない銘柄は買い上がらない。
基本的には、大きな売りが出て株価が下がったら、そのあとしばらくして買いに入る事が多い。
先に買い上がって、そのあとに大きな売りが出されたら、含み損になっちゃうしね。
歩み値を読む その1
※上昇を緑色に設定しているので、緑色が買い上がりのサイン。
この日は朝から400円を挟んだ売買が続いていたが、400円を割る売り注文は少なく、400円より上に買い上がる取引が目立っていた。
これをどう判断するか。
通常は、400円を割って下がってきたところで大口さんの買いが入ることが多く、こういう風に早い時間に買い上がる人が多い場合は「やる気がある」ように見える。
この株には、もっと高値があると考えているのであれば、395円も405円も大した違いは無いから買い上がるわけだ。
歩み値を読む その2
後場に入っても株価は400円を割らず、次第に買いが優勢になっていく。
歩み値を読む その3
株価が上がるにつれて売りも出てくるが、それ以上の買いが入るようになってくる。
ここで高値追いすると損をしやすいが、410円以下で買えれば大ケガはしないはず。
まあ前引けで成り買いしても良いと思うが。
ということで、そのあとはこんな感じに噴き上がった。
マイナス圏ヨコヨコから、噴き上がった5分足チャートの例 ラオックス(8202、2019/03/20)
こういう風に、前日比マイナスでも、歩み値を見て、単位の大きな買いがちょくちょく入っている銘柄は、大引けまでに買いが入ってプラテンする場合が多い気がするね。