信用取引に関係する用語の解説
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建玉(たてぎょく)、逆日歩(ぎゃくひぶ)、といった用語は、信用取引に関する言葉だ。
株式取引には様々な用語があるが、信用取引の用語は、必ず覚えておいた方が良い。
「私は現物株しかやらないから」という人も多いが、信用取引のことは知っておかないといけない。
現物株売買しかしなくても、株価の動きは信用取引の知識が無いと理解できないのだ。
ということで、必要最小限の信用取引用語をここで解説しておく。
信用取引とは何か?
まず信用取引とは何かというところから、説明する必要がある。
株を売買していると「あともう少し資金があれば、儲かったのに」ということがよくある。
たとえばこれから騰がりそうな銘柄が2つ3つあっても、投資資金が少ないので、そのうち一つしか買うことができない。
そこで選んだ1銘柄が上がってくれれば良いが、買わなかった他の銘柄の方が上がってしまうということはよくある。
二択でハズレの方を引いたわけだが、こういう場合、2銘柄買うだけの資金があればなあと思う。
また、騰がりそうな株をみつけたが、保有している株も売りたくないときも、今持っている株を売らずに、有望な株を買えないかなあと思うこともある。
そこで保証金を積むことによって、投資資金以上の株取引が出来るようにしたのが、信用取引だ。
信用取引は、積んだ保証金の3倍までの株売買が出来る。
法律上、30万円の保証金を入れたら、90万円までの株売買が出来る。
また現金以外にも、保有している株を保証金の代用として差し入れても良い。
代用証券の場合は、前日終値の7割とか8割を保証金として使うことが出来る。
これによって、お金が足りなくて売買できなかった株のトレードが出来るわけだね。
基本的な用語
建玉(たてぎょく)
信用取引で手がけている株のことを建玉と呼ぶ。
お金を借りて株を買う場合を「買い建て(かいだて)」と言い、買った株のことを「買い玉(かいぎょく)」と呼ぶ。
株を借りて売る場合を「売り建て(うりだて)」と言い、カラ売りした株のことを「売り玉(うりぎょく)」と呼ぶ。
カラ売りが出来る銘柄と、カラ売りできない銘柄があるが、カラ売りできる銘柄を「貸借銘柄(たいしゃくめいがら)」と呼ぶ。
埋め(うめ)と現引き(げんびき)
信用取引で株を買いだてた場合、期限内に決済しないといけない。
決済の方法は、買い玉を売ってお金を返すか、お金を出して株を買い取るかの二択になる。
買い玉を売ってお金を返す場合を「売り埋め」、株を買い取る場合を「現引き(げんびき)」という。
売りだてた場合は、株を買い戻すのだが、これを「買い埋め」と言う。
返済期限
決済の期限は、制度信用の場合、半年後になっている。
証券会社が自社の責任で許可している一般信用の場合は、様々だ。
一日のウチに返済しなければならない「一日信用取引」もあるし、2年後を期限にしている信用取引もある。
保証金維持率と追証、逆日歩
この説明は長くなるので、次に回す。