火曜日は月曜次第
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株式市場は、曜日によって雰囲気が違う。
月曜日は週初めだし、先進国では東京市場が一番最初に開く。
そのため先週末に起こった大きな事件の影響が、東京市場でモロにでる。
どういう材料であっても、大きな材料がでればリスク回避的な売りが殺到し、売りが売りを呼ぶ展開になって、500円前後の大幅下落になることも多い。
現在の日本の株式市場は、日経225先物に引っ張られやすい弱い相場なので、どうしても大騒ぎになる。
それを知っているヘッジファンドなどは、先物を売ったり値がさ株をカラ売りして、相場を引っかき回す。
ところが日本株が大幅下落しても、夜の欧米の株式市場が開くと、さほど大きな影響になっていなかったりする。
日経平均が500円も下落したのに、ニューヨークダウは100ドルくらいしか下がらず「ええっ?」という風になることも多い。
そうすると火曜日の東京市場は大きくリバウンドすることになったりして、ジェットコースターみたいな相場になる。
相場が激しく動くと、個人投資家は右往左往させられて損させられることが多い。
なので週初めの月曜の相場は要注意だ。
月曜日に大幅下落だと、火曜日の相場はどうなる?
月曜日の相場が荒れると、火曜日の相場は極端になる。
月曜日に大幅下落になって、投げ売り状態になると、火曜日にはさらに追い打ちで売りが出てくることが多い。
欧米の月曜相場が荒れていなければ、リバウンドで切り返すことも多いが、欧米も大きく下がってしまうと、火曜日の前場はもう、阿鼻叫喚。
そして実はここで新興市場や2部市場の株にも、大きな影響が出てくる。
日経平均株価というのは、東証一部上場企業のウチ、優良企業225社の平均だ。
だから日経225先物が売られても、新興市場銘柄や2部銘柄には関係が無い。
たとえ現物株が連れ安したとしても、売られるのは日経平均株価を計算する対象の225銘柄だけのハズだ。
なので月曜日に株価が暴落しても、新興株や2部市場の株は、殆ど下がらなかったりする。
ところが火曜日になって、日経平均株価がさらに下がるようだと、新興株や2部株も暴落し始める。
場合によっては、日経平均株価が切り返しているのに、新興株だけ大幅下落になってしまったりする。
日経平均株価が切り返してるのに、なんで投げ売り状態になっているのか、もう訳が分からん状態。
これをちょっとまとめると…
月曜日に大幅下落した翌日の株価の動き
日経平均株価 | 東証一部株 | (前日無風の)新興株・東証2部株 |
---|---|---|
大幅切り返し | 大幅リバウンド | 下落 |
小幅反騰または小幅続落 | 下げ止まり | 大幅下落 |
大幅続落 | 大幅下落 | 連れ安して大幅下落 |
という感じかな。
なんでこうなるかは、次で説明する。