ハロウィンは、株価が下がる日?
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ハロウィン効果も、株のアノマリーの一つだ。
10月末に買って12月に売れとか、10月末に買って4月に売れなどという言い方もする。
ハロウィンというのは、10月30日の仮装騒ぎのことで、元々は古代ケルト人の「悪魔祓い」のためのお祭りだ。
ケルト人達は11月を新年の始まりとしていて、10月末には先祖の霊が悪魔と一緒に戻ってくるから、恐ろしい格好に仮装して、悪魔を追い払おうというのが元々の趣旨らしい。
それはともかく、株式市場でのハロウィン効果とは、ハロウィンデーの10月末が底値になりやすいという意味だ。
過去の株価の変動パターンを見ると、9月から10月中旬くらいに株価が大幅下落することが多い。
大幅下落が起こった後、それを織り込んでハロウィンで底を打つので、10月末が買いチャンスという事らしい。
ハロウィン効果が起こる理由
9月から10月中旬に株価が下落する理由としては、11月末を締め日としているヘッジファンドが、利益配分のために益出し・利益確定を行うからだとよく言われる。
特にヘッジファンドの運用実績が悪い場合、大口の投資家はファンドの解約を申し出る。
45日前ルールと言って、11月の45日前、すなわち9月中頃までに解約を申し出るのが解約ルールだ。
ファンドの解約の申し出が増えれば、ヘッジファンドは保有株をどんどん現金化して顧客に返金しはじめる。
そうなると株式市場は、当然のことながら買い手不足になって、株価は下落してしまう。
ヘッジファンドの返金作業や益出しは、10月の中頃まで続くため、買いの勢いが戻ってくるのは11月以降になる。
と言うことは逆に言うと、ファンドの運用実績が悪い年ほど、10月中旬の下落は大きくなり、大きな利幅が狙える。
逆にファンドの運用実績が良好だと、ハロウィン効果はさほど期待出来ないということになる。
11月初めに買って、4月に売る
9月10月に株価が大きく下がりやすいというハロウィン効果を利用して、11月初めに株を買って4月頃の高値で売るという投資方法も、よく紹介されている。
半年前後の中期投資はやったことがないので、どれくらいの利幅が狙えるのかは実感として無いけれど、3割くらいらしい。