移動平均線は、デイトレ用の設定にすべし
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デイトレで移動平均線を使って売買するのは、なかなか難しい。
というのもまず、一日の間で移動平均線がクロスする回数が少ない。
そして寄りつきの9時台に移動平均線がクロスしても、信頼性が低い。
デイトレでは、9時台に激しく株価が動いたりするので、分足のロウソク足は役に立つが、移動平均線はなかなか役に立たない。
前日の分足の株価の影響が大きいので、9時台の移動平均線は判断に使いにくいのだ。
5分足の移動平均線の例(その1)
9時台の移動平均線は、前日の値動きの尾を引いているが、デイトレでは今日の値動きが重要だから、あまり役に立たない。
このチャートなど、まだマシな方だけど、デイトレで使うには、ちょっと難しい。
5分足の移動平均線の例(その2)
ゴールデンクロスやデッドクロスが何回か起これば、それを参考にして売買も出来るが、それが少なかったり、全く無い場合も多々ある。
なのでデイトレでは、移動平均線は使えないのかと思っていた。
ところが実はこれって、デフォルトの設定がデイトレ向きじゃなかったかららしい。
楽天証券の売買ツールであるマーケットスピードでは、分足の移動平均線のデフォルト設定は、5本線・25本線・75本線になっている。
これは「環境設定」の「プロパティ1」で自由に変更できる。
移動平均線の設定を、デイトレ向きに変えてみた
色々やってみた結果、フィボナッチ数列から「3・8・21」という3つを選んでみたら、なんとなく自分の感覚にフィットした。
楽天証券「マーケットスピード」環境設定の例(プロパティ1)
普段よく見る日足チャートの感じに近付いたと思う。
移動平均線を、3本線・8本線・21本線に変えた例(1)
この3・8・21移動平均線だと、エントリーポイントや利確ポイントがたくさんあったことが分かる。
移動平均線を、3本線・8本線・21本線に変えた例(2)
5・25・75移動平均線だと、取り付く島もない感じだけれど、3・8・21移動平均線だと、エントリーポイントや利確ポイントがいくつか見つかる。
三つの移動平均線が右肩上がりで、パンパカパンになってるところも多いしね。
移動平均線を、3本線・8本線・21本線に変えた例(3)
この3・8・21移動平均線だと、後場に3回くらいエントリーポイントがあった事が分かる。
ということで、デイトレでも、移動平均線は使える!
このデイトレ用の設定と、あとは歩値の確認で、デイトレ勝率もアップする(はず)。