材料出尽くしは悲惨
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材料出尽くしも株価が大きく下がる材料だ。
2019年春の野崎印刷紙業(7919)の株価など、その典型だった。
野崎印刷紙業は、改元関連銘柄として売買が賑わっていた。
今上天皇が「おことば」を示されてからは、改元が話題になる度に、買いが入って賑わった。
そして新元号の発表が2019年4月1日(月)に決まり、否応なしに期待が高まった。
3月末の木曜日などは、期待からか高値を買い上がる動きがあり、こんな感じになった。
野崎印刷の5分足チャートの例
この時点では、まだ「買う理由」があったわけだね。
ところが翌日の金曜日には、株価は下がり始めた。
週終わりの金曜日と言うこともあるが、新元号が発表になる前に売り抜けようとするトレーダーもチラホラ現れだした。
元号関連 発表前日の5分足チャートの令 野崎印刷
こういう動きは、決算が良く無さそうな銘柄によく見る動きだね。
決算発表が近付くにつれて、決算が良さそうな銘柄には買いが入るが、決算が悪そうな銘柄はジリジリ下げるパターンが多い印象だ。
材料出尽くし前に売り抜けないと危険
新元号発表で動意付いた改元関連銘柄は、新元号発表が近付くにつれて活況を呈した。
しかし、平成31年4月1日(月)の11時半過ぎに新元号「令和」が発表された後は、材料出尽くしで一気に売りが殺到した。
野崎印刷など、マイナス17%のストップ安目前までたたき売られた。
理由は簡単で「買う理由がなくなった」ということだろう。
元号関連銘柄 材料出尽くしで暴落 野崎印刷
新元号が発表される前は、改元関連銘柄は賑わっていたが、いざそれが発表されてしまえば、「もう終わった」と言うことになって、買いが衰えてしまうので、こういうことが起こる。
祭りの後、って感じで、こういうのは気をつけないといけないね。
野崎印刷 日足チャート
材料出尽くし = 買う材料(思惑)が無くなって株価下落