閑散に売り無し? 連休前はジタバタしてもムダ
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連休前は、薄商いになることが多くて、株価は下がりやすい。
商いが薄くなると不安になるから、どうしても投げ売り的な売りが出やすくなる。
買いたい人は、慌てて連休前に買わなくてもよいし、安値だったら買っても良いかなと思って、かなり安値で買い注文を出す。
高値追いして買い上がる人が少ないから、株価は上がらず、右肩下がりになりやすい。
ただ相場の格言に「閑散に売り無し」というのがある。
取引が閑散としているときは、どうしても売りたくなってで売ってしまいがちだが、安値になるとまた買いたいと思う人も増えるので、しばらくするとまた値が戻る。
そうなると「しまった」と言うことになるので、相場が閑散としていても売らずに我慢すべしというのが、この格言の意味らしい。
といってもこれは中長期的な投資をイメージしているものだろうし、一日で取引を終えるデイトレでは役に立たない。
取引が閑散化しているときと言うのは、大口投資家が参加していないと言うことだから、トレンドがハッキリしない。
トレンドがハッキリしていない銘柄だと、ちょっとした大口の注文で株価が大きく動くから、売り込まれてもリバウンドするだけの買いが出てこない。
連休前の相場は、プロのトレーダーや投資家は、ポジション調整をして持ち株を減らす。
連休中に何か事件でも起これば、月曜日の相場がどうなるかは分からない。
事件があれば、リスク回避的な動きで株はたたき売られて、大幅下落することも多々ある。
特に日本の株式市場は、主要国で一番最初に開く市場なので、荒れやすい。
相場が動くときは大きなチャンスが転がっている場合もあるので、そのチャンスに乗るために現金比率を高めておくという意味合いもある。
なので通常でも木曜日の後場あたりから、見込みのない銘柄は手じまい売りが優勢になり、ダラダラと下がっていく。
三連休やゴールデンウイーク、シルバーウイークなどになると、もっと前からポジション調整の売りが増えていく。
そして手仕舞いが終わった人から順に、相場から離れて休暇に出かけていく。
大口の投資家たちが遊びに出かけてしまっていては、いくら思惑があったとしても、買い上がる人がいないから、株価は上がらないというわけだ。
もちろんカラ売りしている人もいないから、カラ売りの買い戻しの買いに期待も出来ないし、安値引けになる銘柄も多い。